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トヨタ、日産、ホンダ“メキシコ撤退せず”

2017年1月10日 12:38
トヨタ、日産、ホンダ“メキシコ撤退せず”

 アメリカ・デトロイトで9日、北米自動車ショーが開幕し、トヨタ自動車はアメリカに今後5年で約1兆1600億円を投資すると発表した。

 アメリカのトランプ次期大統領から「メキシコでの工場建設をやめなければ高い関税をかける」と、名指しで批判されたトヨタ自動車は豊田章男社長自らが会見に臨んだ。

 豊田社長「今後、わずか5年間でアメリカにさらに100億ドル(約1兆1600億円)を投資する」

 関係者は「トランプ氏の批判とは直接関係はない」と話しているが、トランプ氏が求めるアメリカ国内での投資の要求に呼応した形。

 一方で、メキシコから撤退しないことも表明した。

 米国トヨタ自動車販売、ボブ・カーター上級副社長「メキシコからは撤退しません。そもそもメキシコからアメリカへの輸入はわずかですから」

 さらに、日産やホンダも、現時点でメキシコから撤退する考えはないと表明している。

 こうした中、欧米の自動車大手「フィアット・クライスラー・オートモービルズ」は8日、約1150億円を投資し、メキシコで生産している車の一部をアメリカでつくれるようにすると発表した。新たに2000人を雇用するという。

 トランプ氏は9日、ツイッターに「ついに待っていたことが起こった」と書き込み、自らの成果であると強調した。