フォードCEO トランプ氏政策に懸念示す
アメリカのトランプ次期大統領に、自動車メーカーの最高責任者が注文をつけた。メキシコからの輸入に高い関税をかけるとするトランプ氏の政策は、アメリカ産業に悪影響だと懸念を示したもの。
トランプ氏は、大手自動車メーカーのフォードが小型車の工場をメキシコに移したことで国内の雇用を奪っていると批判し、アメリカへの輸入に高い関税を課すと主張している。これについて15日、フォードのマーク・フィールズ最高経営責任者が懸念を示した。
マーク・フィールズ氏「関税35%がかかれば、アメリカの自動車産業だけでなく経済全般に影響を及ぼすことになる」
その上でフィールズ氏は、「新政権が正しい政策を打ち出すことを願う」と述べた。
NAFTA(=北米自由貿易協定)により、メキシコからアメリカへの輸入には関税がかからないことから、日本を含む自動車メーカー各社は相次ぎメキシコに工場を設けている。
トランプ氏の主張が実行されれば、自動車メーカーに打撃となるため、フィールズ氏はトランプ氏に見直しを求めたもの。