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米トランプ大統領、初の施政方針演説

2017年3月1日 12:28

 アメリカのトランプ大統領は先月28日、連邦議員を前に演説し、今年の内政や外交の方針を説明した。ワシントンから田口舞記者が伝える。

 支持率が40%台と低迷するトランプ大統領。議会への移動の車中でも演説の練習を続けるなど気合は十分だった。

 トランプ大統領「偉大なアメリカの新たな一章が始まる。アメリカは自らの国民を最優先しなければならない。そうして初めてアメリカを再び偉大にすることができる」

 演説でトランプ大統領は、肝いりである不法移民対策を強化していく方針を示した。さらに安全保障政策では、過激派組織「イスラム国」を壊滅するための軍事作戦を進展させ、イスラム諸国の同盟国と連携を続ける考えを示した。こうした戦いに勝つために軍の再建が必要だとして、国防費の大幅な増額にむけて議会に対して協力を訴える方針。

 次々と大統領令を署名し大きな成果だと強調してきたトランプ大統領だが、実際に法律として成立したのは4つにとどまっている。今後、方針を形にするには、大統領選で散々批判した共和党主流派が多数を占める議会の協力が不可欠。大統領の方針に懐疑的な見方も残る議会の理解を得て連携することができるのか、トランプ大統領の手腕が問われる。