ブラジルの食肉加工業者２１社が検査官に賄賂を払って検査を免れ、衛生基準を満たさない食肉を販売した疑いで家宅捜索を受けた。中国などがブラジル産食肉の輸入を停止したほか、日本も検疫の段階でこの２１社の鶏肉について、とめおくなど影響が広がっている。

　家宅捜索を受けたのは、大手２社を含むブラジルの食肉加工業者２１社。警察は、これらの業者が政府の検査官に賄賂を払って検査を免れ衛生基準を満たさない食肉や加工品を販売した疑いがあるとして捜査を進め、検査官と業者ら３８人を拘束した。２１社のうちの１社は輸出先に日本が含まれている。

　ブラジル政府などによると、これまでに中国やＥＵ（＝ヨーロッパ連合）などがブラジル産食肉の輸入を一部停止するなど影響が広がっている。