メタ“過激派”露当局申し立て インスタも制限へ「間違っている」
ロシアの検察当局は11日、フェイスブックなどを運営するアメリカのIT大手・メタについて、ロシアに関する暴力的な投稿を容認したとして「過激派組織」に指定するよう申し立てました。
メタは10日、フェイスブックやインスタグラムで「ロシアの侵略者に死を」といった、本来であれば規定違反となる暴力的な表現を一時的に容認すると発表しました。
これを受け、ロシアの検察当局は11日、メタを「過激派組織」に指定し、ロシアでの活動を禁止するよう裁判所に申し立てました。今後、ロシアの捜査当局が捜査に乗り出します。
ロシアの通信規制当局はすでにフェイスブックへの接続を遮断すると発表していますが、同じくメタが運営するインスタグラムについても14日から制限するとしています。
一方、メタは11日、暴力的な表現を一時的に容認した理由について、「ウクライナの人たちが、自己防衛として抵抗や怒りの気持ちを表現する権利を守るためのものだ」として正当性を訴えました。ウクライナだけに適用する措置で、「ロシア市民に対する暴力を呼びかける表現を認めたものではない」としています。
また、インスタグラムは11日、ロシアが国内でのインスタグラムの利用の制限を表明したことについて、「ロシアには8000万人の利用者がいて、その約80%が国外とつながっている。そのつながりを断つことは間違っている」などとコメントしています。