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マクロン陣営、ハッキングでメール流出

2017年5月6日 12:46

 フランス大統領選挙の決選投票が7日に迫る中、選挙戦をリードするマクロン候補の陣営は5日、「大規模かつ組織的」なハッキングの被害を受け、Eメールなどが流出したと発表した。

 マクロン陣営の声明によると、数週間前に「大規模かつ組織的」なハッキングの被害を受け、陣営のEメールや会計文書がインターネット上に流出した。その後、流出した情報の中に、誤った情報、いわゆる「フェイクニュース」が巧妙に加えられて拡散されているという。

 マクロン陣営は「投票直前に我々の活動を乱す目的だ。深刻な事態で決して許容できない」と非難している。これを受けて選挙管理委員会は声明で、メディアに対して情報の真偽に注意して報道するよう異例の呼びかけを行っている。

 マクロン氏は以前も、タックスヘイブン(=租税回避地)に資産を隠し持っているかのような「フェイクニュース」を流されたとして、警察に被害届を提出している。

 大統領選挙の決選投票は日本時間7日午後に始まるが、最新の世論調査では、マクロン氏が極右政党「国民戦線」のルペン氏を20ポイント以上リードしている。

【世論調査】
マクロン候補 63%
ルペン候補  37%
(5日現在、IFOP調べ)