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台湾 中国からの攻撃や大規模災害など想定した演習

2025年3月27日 9:13
台湾 中国からの攻撃や大規模災害など想定した演習
頼清徳総統X(旧ツイッター)より

中国の圧力が強まる中、台湾で、中国からの攻撃や大規模災害などを想定した演習が行われました。頼清徳総統が、台湾社会の防衛・防災力の強化を図るため設置した委員会が初めて実施したものです。

演習は、中国からの攻撃や大規模災害などへの対応能力を高める目的で、台湾南部・台南市で27日、実施されました。演習には市民およそ500人のほか、消防や警察など400人が参加し、観光施設で原因不明の爆発が起きたとの想定で、負傷者の救護などが行われました。頼清徳総統も視察に訪れ、「政治情勢の変化などに対応するため、十分に準備を整えなければならない。」「敵が来ない可能性に頼るのではなく、 自分たちの準備に頼るべきだ」などと強調しました。

台湾統一を掲げる中国の脅威が高まる中、頼総統は去年6月、台湾社会の防衛と防災能力を高めるため、委員会を設置し、今回の演習を初めて主催したほか、ことしから恒例の防空避難訓練「万安演習」と災害救助訓練を統合させるとしています。

最終更新日:2025年3月27日 9:14
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