台湾の頼清徳総統、ペロシ元下院議長と電話会談
台湾の頼清徳総統は、就任後初となる外遊の経由地として訪れているアメリカのハワイで、ペロシ元下院議長と電話会談を行いました。
台湾の頼清徳総統は外交関係を持つ太平洋の島しょ国を訪問する経由地として、アメリカのハワイに立ち寄っています。頼総統の外遊は就任後、初めてで、現地でハワイ州知事らの出迎えを受けたほか、真珠湾攻撃の追悼施設で献花を行うなどしています。
台湾メディアによりますと頼総統は1日、アメリカ・民主党の重鎮、ナンシー・ペロシ元下院議長と電話会談を行い、中国の軍事的脅威などについて約20分間にわたり意見交換をしたということです。
頼政権としてはアメリカとの関係をより安定させたいとの狙いがあるとみられ、台湾側の発表によりますとペロシ氏はアメリカへの立ち寄りを歓迎し、「台湾の国際機関への参加を支持する」などと述べたということです。
ペロシ氏をめぐっては2022年、台湾を訪問した際、中国が強く反発し、台湾周辺で大規模な軍事演習を行いました。
中国外務省は1日、頼総統の立ち寄りを認めたアメリカに対し抗議したと明らかにしていて、ロイター通信は中国が頼氏の立ち寄りを口実に台湾周辺で軍事演習を行う可能性を報じています。