発注済みのお菓子の箱などを受け取らなかったなどとして、公正取引委員会は菓子メーカー「シャトレーゼ」の下請法違反を認定し、代金支払いと再発防止を求める勧告を行いました。

公正取引委員会によりますと、シャトレーゼが下請け業者11社に対し、菓子箱や香料など原材料の製造を委託していましたが、受け取り期日を過ぎても一部の商品を受け取っていなかったということです。

受け取らなかった商品は、去年12月30日時点で計約2383万円に上り、うち約1300万円分の商品は1年以上、受け取っていなかったということです。

シャトレーゼが受け取らなかった商品は、下請け業者が無償で保管したり、廃棄していたということです。

公正取引委員会は、こうした行為は下請法で禁止する「受領拒否」などにあたると判断し、シャトレーゼに対して再発防止に加え、受け取らなかった商品の代金や保管費用に相当する金額などを下請け業者に支払うことを勧告しました。

シャトレーゼは商品の受け取りや、代金の支払い準備を進めているとしています。