越前市の空き家を活用して養殖した「バナメイエビ」上品な甘みで歯ごたえ良し
クルマエビ科の「バナメイエビ」が越前市内の空き家に水槽を設置して養殖されています。およそ250匹が2日、初めての水揚げを迎え、調理して試食してもらったところ評判は上々でした。
水槽から水揚げされる元気いっぱいのバナメイエビ。体長は15センチ、重さは20グラムあります。
■ウロール 川上正宏社長
「空き家で育つことが証明できた しっかりと成長できて良かった」
このバナメイエビは、越前市内の空き家に設置した水槽の中で育てたいわゆる陸上養殖ものです。
海での養殖に比べ、雑菌が入りにくいことから、新鮮なうちに、生でも提供できるのが最大の特徴です。
■記者
「寿司はコリコリとした食感で、普通のエビよりも上品な甘みがあっておいしい」
初めての水揚げに合わせて、2日越前市役所で試食会が開かれ、山田市長も天ぷらや串焼きなどの味を確かめました。
■越前市 山田賢一市長
「おいしい 歯ごたえがあった コリコリしていて、家の中で育ったとは思えない」
味や品質については、市民らから高い評価を得た陸上養殖のバナメイエビ。一方で課題も残されています。
■ウロール 川上正宏社長
「本来は90パーセント以上の生存率だが、共食いしたり、水槽から飛び出したり、実際には50パーセントぐらい 生存率が下がってきているので、そこは今後の課題」
「海なし地域でもこれだけ水産資源を作ることができる 越前市の特産品になるような形に持っていきたい」
陸上養殖は始まったばかりで、新鮮でおいしいエビを多くの食卓に届けるため挑戦が続きます。