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ICANに平和賞 被爆者「胸がいっぱい」

2017年10月7日 6:28

 ことしのノーベル平和賞が6日発表された。ICAN(=核兵器廃絶国際キャンペーン)の受賞が決定した。

 ICANは国際的な反核キャンペーンの連合体で、核兵器禁止条約の採択にも貢献した。授賞理由についてノーベル賞委員会は核兵器開発を続ける北朝鮮にも言及しながら、「核兵器のない世界の実現に向けて誰よりも貢献してきた」と説明した。ICANは受賞決定後、「賞はヒロシマ・ナガサキのヒバクシャや世界中の核実験の被害者にささげられるものだ」とコメントしている。

 ICANと連携してきた日本原水爆被害者団体協議会は…。

 日本被団協代表理事・箕牧智之さん「地道な活動が世界に通じたのかなと感じました」

 また、被爆体験を証言する活動を続けてきた被爆者らも喜びを語った。

 小谷孝子さん(広島被爆者)「このニュースを聞かないで亡くなった方、たくさんの被爆者の方を思い出して、本当に胸がいっぱいになりました」

 一方、国連の中満泉軍縮担当上級代表は、被爆者の貢献に感謝した上で、「受賞決定が(核兵器廃絶に向けて)さらなる弾みになることを願う。まさに今からその取り組みが始まる」と述べ、受賞決定によって核兵器廃絶の機運が高まることに期待感を示した。