韓国が“外国人観光客受け入れ”ビザ申請に400人長蛇の列
およそ2年ぶりに韓国への旅行が可能となります。6月1日、東京にある韓国の領事部前では、観光ビザを求めて400人ほどが長蛇の列を作りました。
◇
6月1日午前9時すぎ、東京・港区にある韓国大使館 領事部前では…
記者
「観光ビザを求めて行列ができています」
ビザの申請のため、5月31日の夕方から人が並び始め、午前10時の時点で400人ほどの長蛇の列ができていました。
韓国では、新型コロナの感染拡大で日本人を含む外国人観光客の受け入れをほぼ中止していましたが、およそ2年ぶりに再開しました。韓国への観光旅行が可能になる短期訪問ビザの申請が、東京などでスタートしたのです。
並んでいた人に韓国に行く目的を聞きました。
ビザ申請に来た人・30代
「突然K-POPにはまったので、行きたいなと思って。めちゃくちゃうれしいです」
交際中の韓国人男性に1年半会えていないという女性は…
ビザ申請に来た人・20代
「ずっと行けなかったので、やっと行けるようになったので早く会いたいです。済州島に行きます。向こうで2人で過ごす予定」
東京の大使館では、想定以上にビザの申請が集中しました。受付時間を延長し、250人あまりまで対応しましたが、途中で打ち切ったということです。
ビザ申請に来た人・70代
「整理券もらえずに、きょうビザ申請できませんでした。あす(午前)7時半ごろ、ここに並ぼうかなと」
東京や大阪ではビザの発給までに3週間から4週間かかるということです。
すでにビザの申請が始まっていた福岡の韓国総領事館では、1日からビザの発給がスタートしました。
ビザを受け取った人
「あさって金曜日から行きます。ソウルに彼氏が住んでいるので、2年半ぶりくらいに会えます。(韓国の状況が)いろいろ変わっちゃっていると聞いているので、ちょっと不安です」
◇
一方、韓国・ソウルの繁華街、明洞。コロナ前は、日本人観光客も多く訪れていましたが…
記者(韓国・ソウル、5月31日)
「こちらも空き店舗ありますよね。海外からの旅行客がもういなくなりまして、空き店舗が非常に目立つようになっています」
実に2年ぶりとなる外国人観光客の受け入れ。明洞の飲食店は賑わいの回復に期待を寄せています。
明洞の飲食店経営者
「外国人が来られるというので、あまりにもうれしくて眠れないです。うちの店は日本人のお客さまがメインなので、多くいらして食べてもらいたい」
日本人にも人気がある明洞名物、背の高いソフトクリームの店で、外国人観光客への期待を聞くと…
ソフトクリーム店経営者
「待ちに待った日がやって来たという感じで、とても期待しています」