外国人観光客受け入れガイドライン…陽性者発生対応も
外国人観光客受け入れ再開に向け、政府は今月7日に旅行会社に向けたガイドラインを発表する予定です。松野官房長官は、1日の会見で、ガイドラインに新型コロナウイルス陽性者が発生した際の対応についても盛りこむ考えを示しました。
岸田首相は、6月10日から再開する外国人観光客の受け入れについて、実証事業の結果を踏まえた感染対策に関するガイドラインを今月7日に公表すると先月31日、明らかにしました。
これについて松野長官は、1日の会見で、「実証事業の参加者1人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された事例も含め、ガイドラインにどのように反映していくか、引き続き、検討している」と述べました。
具体的には、外国語への対応が可能な医療機関などに関する情報の事前把握や、発生した場合の添乗員や旅行代理店が取るべき初動などについて検討を進めているということです。
一方、政府は、1日から入国者数の1日あたりの上限を1万人から2万人に引き上げるなど、新型コロナの水際対策の緩和を進めています。
今後の水際対策のあり方について松野長官は、「段階的に平時同様の受け入れを目指していく」と強調したうえで、検疫体制や防疫装置の実施状況などを勘案し、適切に判断していく考えを改めて示しました。