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シリア東グータ地区3週で千人超の市民死亡

2018年3月11日 21:11

内戦が激化しているシリアの首都ダマスカス近郊の東グータ地区で、この3週間だけで1000人を超える市民が死亡した。

東グータ地区は反体制派の拠点で、アサド政権軍が先月中旬以降、激しい攻撃を続け、大勢の市民が巻き添えとなっている。

シリア人権監視団は10日、先月中旬以降の3週間で、市民およそ1100人が死亡し、ケガ人も4300人あまりにのぼることを明らかにした。

先月24日には、国連で停戦を求める決議が採択されたが、停戦は実現せず、犠牲者の半数以上は決議採択後に死亡したという。

アサド政権軍は東グータ地区の半分以上を制圧し、今後、さらに攻勢を強める構えで、国際社会が有効な手を打ち出せない中、市民の犠牲が増え続けている。