パウダー“発がん”5300億円支払い命令
アメリカ・ミズーリ州の裁判所は12日、ベビーパウダーを使用したことで卵巣がんを発病したという原告側の訴えを認め、製造元のジョンソン・エンド・ジョンソンに日本円で約5300億円の支払いを命じる評決を出した。
ロイター通信によるとこの裁判は、卵巣がんを患う22人の女性が起こしたもの。原告の女性らはジョンソン・エンド・ジョンソンが製造するベビーパウダーなどの原料に発がん性物質のアスベストが含まれており、製品を使用したことでがんを発病したと訴えた。ミズーリ州の裁判所は12日、原告側の主張を認め、ジョンソン・エンド・ジョンソンに対し、日本円にして約5300億円の支払いを命じる評決を出した。
一方、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、「製品にアスベストは含まれておらず、がんの原因ではない」と否定し今後、上訴する方針。