米軍がICBM発射実験 米・宇宙軍の基地内部を取材
アメリカ軍は19日、ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験を行い、NNNは宇宙軍の基地内部での取材を許可されました。
核兵器が搭載できる大陸間弾道ミサイル「ミニットマン3」の発射実験が19日に行われ、およそ6800キロ離れた太平洋のマーシャル諸島に着弾しました。
発射前には、訓練の様子も公開されました。
隊員「ICBMを直ちに発射せよ」
発射の指令を受けると、施錠された箱から鍵を取り出し、発射に向け決められた手順をふんでいきます。そして、2人が同時にスイッチをひねることで発射されます。誤射を防止するため、こうした複雑な手順が定められているといいます。
山崎大輔記者(NNNヴァンデンバーグ宇宙軍基地)「こちらが実際の発射実験で使用される大陸間弾道ミサイルです。次の発射実験に向けて準備が進められています」
今回の発射実験にかかる費用は3000万ドル=およそ45億円で、ミニットマン3は配備されてから50年以上が経過し、現在、新型の大陸間弾道ミサイルの開発が進められています。
アメリカ軍・ブシエール大将「今回のミニットマン3の発射実験が、日本の安全保障と条約上の義務に対する米国の関与に大きな信頼と確信を与えるものになることを期待している」
アメリカ軍は声明で、今回の実験を「アメリカの核戦力の即応性を示し核抑止力の信頼性を高めるものだ」と強調しています。