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イラン議会選挙 投票率約41%でイラン革命以降最低か

2024年3月4日 11:45

中東のイランで1日、議会選挙が行われました。

国営通信は、投票率がおよそ41パーセントだったと伝えていて、イラン革命以降、過去最低となる見通しです。

イランでは、2022年9月、女性の髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用が不適切だとして警察に拘束されたマフサ・アミニさんが死亡したことをきっかけに、国内外で大規模な抗議デモが相次ぎました。

1日に行われた議会選挙は、それ以来、初めての議会選挙ですが、現地当局による抗議デモへの弾圧を批判していた候補者らが選挙への立候補が認められなかったことなどから、反体制派が棄権を呼びかけていました。

これに対し現地当局は投票時間を3回、延長し、投票を呼びかけていました。

イラン国営通信は2日、投票率は、およそ41パーセントだったと伝えていて、1979年のイラン革命以降、過去最低となる見通しです。

3日も開票が続いていますが、AP通信によりますと、国営通信などが一部の選挙結果を発表し、欧米諸国との対立路線を支持する保守派が優勢と伝えています。

一方、イランの独立系メディアは、首都テヘランなどを中心に、抗議の意思を示す白票が多かった可能性を指摘していて、「市民の目から見て、政権が正当性を失った」などと報じています。