フーシ派が攻撃した貨物船が沈没 紅海周辺での攻撃開始後初
中東の紅海周辺で、船舶への攻撃をくり返すイエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃した貨物船が沈没しました。
ロイター通信などによりますと、中東イエメンの暫定政府は2日、アデン湾でフーシ派による攻撃を受けたベリーズ船籍の船舶が沈没したと発表しました。
フーシ派は、イスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスへの連帯を示すとして、去年11月以降、紅海周辺で船舶への攻撃をくり返してきましたが、攻撃を受けた船が沈没するのは初めてです。
沈没した船は肥料を積んだ貨物船で、攻撃直後に船員は退避し、全員無事だったということです。
一方で、アメリカ軍によりますと、積み荷や重油が流出していて、環境への影響も懸念されています。
アメリカ軍はイギリス軍とともに先月末にもフーシ派に4度目となる大規模攻撃を行いましたが、フーシ派による船舶への攻撃は収まっておらず、物流の混乱は長期化しそうです。