【解説】米軍によるフーシ派攻撃続く“イランそのものを直接叩くべき”強硬論も…バイデン政権の狙い
アメリカ軍は4日、中東の紅海で船舶への攻撃を繰り返すイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対して、攻撃を行ったと発表しました。
ーーこの後もアメリカは攻撃を続けるのでしょうか。
アメリカの攻撃はさらに続けるとしています。というのもバイデン大統領には、引きに引けない事情があるんです。
ーーその事情とは何なのでしょうか。
大統領選のライバル、トランプ前大統領にあおられているからなんです。トランプ氏は、アメリカ軍兵士の死亡について「バイデンの弱さが生んだ恐ろしい悲劇」だとこき下ろしています。
またアメリカは今回、イラン以外の周辺国を空爆していますが、国内からは、イランそのものを直接叩くべきだという強硬論まで出ています。大統領選を考えても強気の姿勢を崩せない状況です。
ーーさらに攻撃がエスカレートする可能性もある?
ただ、あえてイランを直接攻撃せず「寸止め」にしたのは、アメリカも全面戦争は避けたいからとみられます。
一方、イランに近い武装勢力も先週、アメリカへの攻撃停止を宣言しました。イランも直接対決は避けたいとみられ、双方、間合いをはかりながらの緊張状態が続きそうです。