米軍、イラクとシリアで“報復”開始 イラン革命防衛隊などへ攻撃
アメリカのバイデン大統領は2日、イラクとシリアで、イラン革命防衛隊などへの攻撃を行ったと発表しました。ヨルダンでアメリカ軍の兵士が死亡した攻撃への報復措置で、中東地域の緊張が高まる可能性があります。
イラクで撮影された、アメリカ軍による攻撃の様子とみられる映像です。
バイデン大統領は2日、イラクとシリアにあるイラン革命防衛隊などが、アメリカ軍を攻撃するために使用している施設に対し、攻撃を行ったと発表しました。
ヨルダンのアメリカ軍施設が無人機で攻撃され、兵士3人が死亡したことへの報復措置で、バイデン大統領は「アメリカ人に危害を加えるなら、我々は対抗措置をとる」としています。125発以上の精密誘導兵器を使用し、指揮統制施設やミサイル、無人機の保管庫など85か所以上の標的を空爆しました。
ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、「攻撃は成功したと考えている」と述べた上で、数日以内に再び報復攻撃を行うとの見通しを示しました。
一方で、「イランとの紛争や中東地域での紛争の拡大を望んでいるわけではない」とも強調しています。