国連総会が緊急特別会合 アラブ諸国作成の即時停戦促す決議案を議論
イスラエルによる攻撃でガザ地区の人道状況に懸念が深まる中、国連総会が緊急特別会合を開きました。
国連総会は26日、緊急特別会合を開き、アラブ諸国が作成した即時停戦を促す決議案について話し合いました。安全保障理事会が一致した対応がとれない中、国連総会の決議で国際社会の意思を示すことで停戦の機運を高めたい狙いがあります。
パレスチナ・マンスール国連大使「命を守って、命を守って、命を守ってください。決議案に投票してください」
一方、イスラエルのエルダン国連大使は、決議案はハマスを非難していないとして「空虚だ」と批判し、「停戦はハマスに再軍備の時間を与えるだけだ」と主張しました。決議案は27日に採決される予定です。
こうした中、イスラエル軍などは26日の共同声明で、イスラム組織ハマスの情報当局のシャディ・バルド副局長を殺害したと発表しました。声明によりますと、バルド氏は7日に行われたハマスによる大規模攻撃を計画した1人だったということです。
また、イスラエルのガラント国防相は26日、条件が整えばガザ地区への地上侵攻が実施されると述べました。
一方、ロイター通信は、ガザ地区の保健当局が26日、イスラエルによる空爆で死亡した7000人以上のパレスチナ人の氏名などが記載された212ページの文書を公表したと伝えました。アメリカのバイデン大統領とイスラエル軍が、ガザの当局が発表した死傷者数に疑問を呈したことを受けて公表されたものだということです。ガザ地区の保健当局はこれまでに7028人が死亡したとしています。