サウジ政府代表団がトルコ入り 記者不明
サウジアラビア人の著名な反政府ジャーナリストがトルコで行方不明となっている事件で、合同捜査を行うため、サウジ政府の代表団が12日、トルコ入りした。
この事件は、サウジ人の反政府ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、トルコにあるサウジ領事館を訪れた後、行方不明となっているもの。
「領事館内で殺害された」との見方も出る中、トルコメディアによると、合同捜査を行うため、サウジ政府の代表団が12日、トルコに到着した。この週末に両国の協議が行われ、領事館への捜索などを話し合うものとみられる。
一方、アメリカの有力紙「ワシントン・ポスト」は11日、トルコ政府がアメリカ当局者に「カショギ氏が領事館の中で殺害された証拠となる音声や映像がある」と伝えたと報じた。尋問され、拷問を受けて、殺害された様子が分かるもので、カショギ氏やアラビア語を話す男性の声も聞こえる、としている。
サウジ政府は一貫して関与を否定しているが、ロイター通信によると、アメリカのCNNやニューヨークタイムズなどが、今月下旬にサウジで開催される投資フォーラムへの参加を見合わせると表明するなど、事件の影響も出始めている。