北方領土の日本への引き渡しに反対する集会が、ロシア極東のサハリン州で１５日、開かれた。サハリン州は北方領土を事実上統括している。

この日は野党であるロシア共産党の呼びかけで、主催者発表によると地元の住民３５０人ほどが集まった。北方領土をめぐっては、安倍首相とプーチン大統領が歯舞群島と色丹島の引き渡しを明記した日ソ共同宣言を基礎として、平和条約締結に向けた交渉を行うことで合意している。参加者らはプーチン大統領の辞任を求めるなどして北方領土の引き渡しに反対の声をあげた。

参加者「歴史の見直しは許されない。歴史は１つ。（北方領土含む）クリル諸島はロシアの土地だ」

サハリン州では、来週も集会が予定されているほか、プーチン大統領に対して、島を引き渡さないよう求める署名活動も行われていて、動きが活発になっている。