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『銀』獲得の17歳クライマー・安楽宙斗が悔しさ胸に成長意欲 「よく頑張ったかな」と高校生らしい表情も見せる

2024年8月9日 22:41
『銀』獲得の17歳クライマー・安楽宙斗が悔しさ胸に成長意欲 「よく頑張ったかな」と高校生らしい表情も見せる
銀メダルを獲得し笑顔を見せる安楽宙斗選手【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
◇パリオリンピック2024 スポーツクライミング 男子ボルダー&リード決勝 リードラウンド(大会15日目=日本時間9日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)

17歳の現役高校生クライマー・安楽宙斗選手がスポーツクライミングの「男子ボルダー&リード」で銀メダルを獲得しました。

去年ワールドカップに初出場し優勝。今年初めての五輪の舞台を経験した若き注目クライマーです。

ボルダーとリードの合計得点で順位が決まるこの種目。安楽選手は準決勝をトップ通過すると、決勝のボルダーで2連続完登を達成し、再びトップにつけます。しかし決勝のリードで思うように得点を伸ばせず「銀メダル」となりました。日本男子がメダルを獲得したのは初の快挙です。

試合直後は悔しさを多く口にした安楽選手でしたが、メダルを実際に手にすると「世界で2番目にボルダーとリードが強い、という称号がもらえたのはうれしいです」と顔をほころばせます。

しかし、オリンピックの舞台で世界のトップクラスの選手と戦い「リードでも20点差ぐらいつけられて、やっぱ外国人選手の粘りの強さは本当にすごいなと思った」と世界の強さを改めて知った安楽選手。今後に向けて「今までは自分のスタイルを生かすようなトレーニングをしてきましたが、これからは苦手な部分とか、他の選手が持ってて僕が持ってない部分を研究して、吸収できれば」とさらなる成長への意欲をのぞかせました。

頼もしい姿が際立つ安楽選手ですが、高校生らしい表情も。緊張感漂う舞台でも圧巻の登りを見せ『銀メダル』を手にし、「何十年もトレーニングを積んだヤコブ選手や、トビー選手は自分の1個上、リードの強い選手の中で戦い、甘えると『よく頑張ったのかな』と思います」と屈託ない笑顔を見せました。
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