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インドネシア津波 救援活動が本格化も…

2018年12月24日 12:46

インドネシアで22日に発生した津波では、軍などによる救援活動が本格化している。ただ、全容はまだつかめておらず、被害はさらに拡大する恐れがある。

津波で大きな被害を受けたジャワ島西部の漁村では、海岸沿いに立つ家々の多くが、原形をとどめないほどに壊れてしまっている。

また、海の方に目をやると、漁船が打ち上げられたり、横倒しになったりしている様子も確認できる。

ちょうどこの先がスンダ海峡で、そこにある火山の活動の影響で、海底での地滑りが起き、今回の津波を引き起こしたとみられている。

この地区だけでも少なくとも4人が死亡し、複数が行方不明になっていて、中には3か月の赤ちゃんの行方を必死に捜す父親の姿もあった。

被害にあった住民たちは、口々に津波は何の前触れもなく、突然押し寄せパニックになったとその恐怖を語っている。

地元住民「大きな音がしたので風だと思った。扉を開けると、勢いよく水が入ってきて私は外に流された」

インドネシア当局によると、22日夜、ジャワ島とスマトラ島の間にあるスンダ海峡付近で発生した津波による死者は280人にのぼり、890人がケガをしている。

津波は高さが5メートルに達し、600軒以上の家屋やホテル9棟が損壊したという。

現場では、軍などによる救援活動が本格化しているが、全容はまだつかめておらず、被害はさらに拡大する恐れがある。

住民たちは津波がまた来る可能性があると、当局から警戒するように呼びかけを受けていて、海の方に目をやりながら片付け作業に追われている。