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露“北方領土引き渡し認めない”法案を提出

2019年1月11日 3:53

ロシアの議会で、北方領土の日本への引き渡しを認めないように求める法案が提出されていたことが10日にわかった。ロシアでは北方領土の引き渡しへの懸念が高まりつつある。

法案を提出したのは、ロシアの極右政党「自由民主党」の下院議員。法案では、北方領土はサハリン州の一部で「第2次世界大戦の結果として、ロシアに帰属している」と規定。その上で、「領土の引き離しに関する条項を含む文書は、議会での批准などの対象にならない」として、議会が引き渡しを認めないよう求めている。

また、ロシアメディアによると、複数の野党勢力が今月20日にモスクワで、引き渡しに反対する集会の開催を予定しているという。

これまで、北方領土を事実上統括する極東・サハリン州ではこうした反対運動が行われてきたが、首都・モスクワでも、引き渡しへの懸念が高まりつつある。