世界最大の自動車市場に陰りがみえている。中国で去年１年間の新車販売台数が２８年ぶりに前年を下回った。

中国自動車工業協会は１４日、２０１８年の中国の新車販売台数が約２８０８万台となり、前年に比べて２．８％減ったと発表した。新車販売台数が前年割れするのは、１９９０年以来、２８年ぶり。

中国経済の成長が鈍化するなか、消費者の購入意欲が弱まったほか、米中貿易戦争の影響などが指摘されている。

中国メディアは、２０１９年も販売減少の傾向が続くとの見通しを伝えていて、景気の下ぶれ要因となる恐れがある。

中国の自動車市場は世界最大で、これまで右肩上がりの成長を続けてきたが、減速が鮮明となった形。