ロシアに広がる動揺、国内への攻撃に…ウクライナ軍の攻撃活発化
ウクライナ軍がロシア領内への攻撃を活発化させる中、戦争の現実に直面するロシア人が増え続けています。
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首都モスクワの近郊です。集合住宅の一部が大きく破損していて、内部はむき出しの状態となっています。
今月、ウクライナ軍の無人機攻撃があり、モスクワ近郊では初の死者が出ました。
近隣住民
「戦いはエスカレートしています。いつまで続くのでしょうか」
先週以降、ロシア国内の武器庫が無人機攻撃で大爆発を起こし、住民が避難する事態も相次いでいます。
また、ロシア西部に対するウクライナ軍の越境攻撃では、13万人以上が自宅を追われ、避難生活は長期化。モスクワに近いトゥーラ州では、避難所の子どもたちが近くの学校へ通い始めていました。
ここにも戦争の影が──。
学校の廊下には、特別軍事作戦で死亡した学校の卒業生のプロフィールが掲げられています。
こちらの生徒は、家族と離れて避難生活を送っているといいます。
家族と離れて避難生活する生徒
「自分の家が攻撃を受けるのではないかと不安でした」
トゥーラ州では、1500人以上がホテルやキャンプ施設で避難生活を続けています。
避難生活を送る家族
「友達と離ればなれになってしまいました」
国境からわずか4キロの場所に住んでいたという家族。
避難生活を送る家族
「ウクライナには多くの親戚がいます。よく連絡を取っていて、よい関係を築いてきました」
「こんなことが起こるなんて想像できませんでした」
局面打開を狙うウクライナ軍の攻撃が活発化する中、ロシア国民にも少しづつ動揺が広がっています。