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ハイテク株など売られ…ダウ、122ドル安

2019年5月3日 7:22

2日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、前の日から利下げ観測が後退していることでハイテク株などが売られ、ダウ平均株価は120ドル以上値を下げて取引を終えている。

2日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前の日の終値から122ドル35セント値を下げ、2万6307ドル79セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も12.87ポイント下げて、8036.77で取引を終えている。

前の日にFRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長が記者会見で、物価の伸び悩みについて「一時的な要因だ」などと発言し、利下げ観測が後退した。これを受け、この日は長期金利が上昇し、割高感が意識されたハイテク株を中心に売られた。

また、原油先物価格が安値をつけたことで、エネルギー関連株が売られたほか、決算が不調だった化学大手「ダウ」が下げ、素材関連株に波及したことも相場の重荷となった。

市場関係者は、「主要企業の決算発表も一段落し、今後はアメリカと中国の貿易協議の行方に注目している」と話している。