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タイ 5年ぶりに軍事政権から民政に復帰

2019年7月17日 0:41

タイで3月に行われた総選挙を受けて、16日、新政権が発足し、およそ5年ぶりに軍事政権から民政に復帰した。

タイでは2014年5月に起きたクーデター以降、軍事政権が続いていたが、ことし3月に総選挙が実施され、それから4か月近くたった7月16日、プラユット首相と閣僚らがワチラロンコン国王の前で宣誓し、新政権が発足した。

超法規的な権限を行使することができた軍事政権の最高機関、国家平和秩序評議会は解散し、形の上では民政に復帰したことになる。

ただ、新政権ではプラユット首相のほか、軍政時代の主要な閣僚が多く続投することになり、軍の影響力は今後も続く見通し。

また、新政権は19もの政党の連立で、下院議席の過半数を辛うじて維持しているに過ぎず、今後の政権運営には不安が残されている。