【米大統領選】テレビ討論会で初対決 トランプ氏は強い口調で“持論展開” ハリス氏は“余裕”の表情
11月のアメリカ大統領選挙に向けた、ハリス副大統領とトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会が開かれました。中継です。
「初対決」となった討論会の冒頭、直接演台に向かおうとするトランプ氏にハリス氏が歩み寄り、握手を求めました。ただ、討論会が始まるや否や、互いに「無策だ」と述べるなど、激しい論戦となっています。
大統領選の争点として注目される経済問題をめぐっては、ハリス氏は「中間層を強化するのは私だけだ」と訴え、「トランプ氏の経済政策は富裕層の税額控除だけだ」「トランプ氏にはプランがない」と批判しました。
これに対しトランプ氏は、「ハリスには自分のプランがない。全てバイデンのプランだ」と述べ、アメリカ経済がインフレと不況に苦しむ中、互いに経済政策がないと批判し合いました。
一方、中絶問題をめぐってハリス氏は、中絶の医療提供をトランプ氏が「犯罪」としたことで、女性が中絶や妊娠にまつわる緊急の治療を拒否されたと訴え、「トランプ氏が勝利すれば、全国的な中絶禁止令に署名するだろう」と述べました。
これに対しトランプ氏は、「ハリス氏はウソをついている。中絶禁止法に署名しない」と述べました。
また、不法移民の問題をめぐりトランプ氏は、「移民が犬や猫など、住民のペットを食べている」と主張しました。これに対し、司会者は「地元の担当者に確認したが、そのような報告はない」と指摘し、ファクトチェックをふまえ、トランプ氏の発言を否定しました。
トランプ氏は終始、強い口調で持論を展開した一方、ハリス氏はトランプ氏の発言に苦笑いしたり首をかしげたりするなど、“余裕”を演出するような表情が目立ちました。