チュニジア カイドセブシ大統領が死去
中東の民主化運動「アラブの春」の先駆けとなったチュニジアで民主化を推進してきたカイドセブシ大統領が25日に死去した。
チュニジア大統領府は25日、カイドセブシ大統領が首都チュニスの病院で死去したと発表した。92歳だった。死因は明らかにしていないが、地元メディアは前日、体調不良で病院に搬送されたと伝えていた。
チュニジアでは2011年、「アラブの春」の先駆けとして、独裁政権が崩壊。カイドセブシ大統領は2014年に初の民主的な選挙で大統領に選出され、民主化を推し進めてきた。
その結果、「アラブの優等生」と言われるほど、民主化が進んだが、一方で経済状態は上向かず、市民の不満が高まっている。
後任を選ぶ選挙は、憲法の規定により90日以内に行われる。