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日韓外相会談 互いに自身の“正当性”主張

2019年8月21日 17:44

関係が冷え込む中、21日午後、注目の日韓外相会談が開かれた。関係改善に向けた糸口は見えたのだろうか?日韓外相会談を現地で取材している槻木亮太記者に聞く。

まだまだ厳しい状況と言わざるを得ない。事前に予想されていた通り、それぞれ、自身の正当性を主張しあう形となった。さらに40分の会談時間だったが、通訳も間に入ったため、実質の時間は20分ほどと短いものだった。

会談で河野太郎外相は、康京和外相との間で「いわゆる徴用工訴訟の問題が最大の懸案であるとの認識を共有できた」としている。ただ、韓国外務省側からは、今のところそのような説明はない。

康外相は、日本の輸出管理強化を撤回するよう求めたほか、福島第一原発の汚染水の問題などを提起し、「日本政府の賢明な決定を促す」とするなど、主張は平行線をたどった。

さらに河野外相は会談の中で、韓国内での反日デモや日本製品の不買運動について「深く懸念している」とも伝えた。

日韓両政府は、今後も引き続き外交当局間で協議を続けることでは一致しているが、関係改善にはまだまだ時間がかかりそうだ。