デモが続く香港では、現在、警察が認めていない抗議活動が行われていて、警察が排除に乗り出す可能性もあり、緊張が高まっている。

デモ隊の一部は中国政府の出先機関に向かうとみられていて、警察と衝突する懸念がある。

元々予定されていた抗議集会は、警察が許可を出さなかったため、３１日の集会は「宗教活動の一環」という名目で始まった。

ただ事実上の抗議活動となっていて、人数が増えたところでデモ行進を開始。参加者たちは警察署の前で、「警察は法を犯している」などと訴えているが、これまでのところ激しい衝突は起きていない。

一方、香港当局は３０日、５年前の民主化デモのリーダーらを「無許可の集会への参加を呼びかけた」などとして逮捕し、抗議活動への締め付けを強めている。

３１日の抗議活動も「無許可の集会」となるため、参加者の数はこれまでに比べると少ない印象だが、それでも数万人が参加し、「圧力には絶対に屈しない」などと反発が広がっているというのが現状で、このあとも緊張が続く。