“中国はデモ隊の要求受け入れない”専門家
逃亡犯条例改正案の撤回後も民主的選挙の実施などを求めて収まらない香港のデモ。12日夜の深層NEWSに出演した香港問題の専門家は、中国政府はこれ以上、デモ隊の要求を受け入れないだろうと指摘した。
明治大学・近藤大介講師「デモ隊は5つの要求のどれ一つも譲らないというのを標榜(ひょうぼう)にしている。絶対中国が『譲れない』のは5番目(民主的選挙の要求)ですよ。これは香港基本法でみても絶対に譲れない。これを譲ると香港独立になってしまうから」
神田外語大学・興梠一郎教授「(香港紙で)林鄭(長官)さんの意向を受けているのか、政府関係者が言っているが、『他の4つの要求は無理だ』と。ここで『原則』という言葉を使ったんですよ、共産党が好きな。米中交渉をするときも習近平さんは『原則』と言う。『原則』を出してくると共産党はダメなんです。絶対受け入れない」
明治大学講師の近藤大介氏は、さらに、デモがこれ以上拡大した場合、中国政府は10月1日の建国記念日以降、香港政府からの要請という形で武装警察を投入して抑圧を図るのではないかとの見方を示した。