×

米国務省がスーダンを最も強い言葉で非難「性的暴力や民族に基づく殺害がまん延」

2023年6月16日 18:09

アメリカ国務省は15日、軍と準軍事組織の戦闘が続くアフリカのスーダンについて、「性的暴力や民族に基づく殺害がまん延している」として強く非難しました。

ロイター通信によりますと、スーダン軍と準軍事組織RSFとの間の戦闘はおよそ2か月にわたり、これまでに少なくとも1000人が死亡、220万人が避難を余儀なくされています。

アメリカ国務省は15日、声明で「われわれは、西ダルフールで性的暴力や民族に基づく殺害がまん延していることを特に懸念している」として、最も強い言葉で非難しました。

さらに、これらの行為は「主に準軍事組織RSFとその関連民兵が原因だ」とする一方で、スーダン軍が「民間人の保護に失敗し、部族らを促して紛争をあおったとの報告がある」として、双方の責任を指摘しました。

また、国連のグテーレス事務総長は14日、報道官を通じ、現地で民族的な暴力が拡大し、性的暴力が報告されていることについて強い懸念を示しました。