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「人質」の解放開始…検問所通過へ 姉の無事を願い続ける家族は…

2023年11月25日 1:18

ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所で、24日午後11時過ぎから、一部の人質の解放が始まったとイスラエルメディアが伝えました。人質はこの検問所を通るとみられています。拘束された姉の無事を願い続ける家族は…。

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日本時間24日午後11時すぎ、パレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの境界に位置するラファ検問所の付近では、イスラム組織ハマスが解放する予定の人質たちを待っているのでしょうか。多くの人たちが集まっていました。

日本時間24日午後から始まった、50人の人質解放などを条件とした4日間の戦闘休止。写真に写る女性は、ハマスの人質になっているとみられる、ヤルデン・ロマンさん(36)。クライミングが趣味だったといいます。

人質解放が行われる予定の24日、イスラエル・テルアビブ近郊ではヤルデンさんの顔が大きくプリントされたTシャツを着た大勢の人々の姿がありました。背中には、「ヤルデンを連れ戻す」と書かれています。ヤルデンさんの趣味のクライミングを行い、解放を願うイベントが開かれていたのです。

人質・ヤルデンさんの妹
「今度は姉と一緒にクライミングをしたい思いで今日ここに来ました」

夫と娘とともにハマスに連れ去られたというヤルデンさん。隙をつき、一度は3人で逃げたものの、ヤルデンさんだけが、再び捕まってしまったといいます。

人質・ヤルデンさんの妹
「姉は娘が逃げ切れたことを知らないんです。どうにかして伝えてあげたい」

ハマスは、解放する人質50人のうち、まず13人を日本時間午後11時に、イスラエルに引き渡すとしていて、そのリストを公表。しかしそこに、ヤルデンさんの名前はありませんでした。

人質・ヤルデンさんの妹
「今回の戦闘の一時休止は大きな希望です。今週解放されなかったとしても、近いうちに姉が戻れるという希望を持っています」

今回の合意では、追加で10人の人質を解放すれば、戦闘休止期間は1日延長される取り決めとなっていて、交渉の仲介役を行ったカタールは、「永続的な停戦につながることが目標」としています。

しかし、戦闘休止期間が過ぎた後について、イスラエルは「少なくともあと2か月は激しい戦闘が続く」(イスラエルメディアによる)、ハマスは「長期戦に向けて準備ができている」(ハマス軍事部門SNSより)としていて、再び戦闘が激化していくとみられます。

(11月24日放送『news zero』より)

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