韓国の文在寅大統領の側近、チョ・グク氏が法相辞任に追い込まれた一連の不正疑惑をめぐり、韓国の検察は２１日、チョ氏の妻の逮捕状を請求した。

ソウル中央地検は２１日、チョ氏の妻、チョン・ギョンシム氏に対し、娘の不正入学や家族ぐるみの不正な投資をめぐり、業務上横領などの疑いで逮捕状を請求した。検察はすでに、娘の大学受験に有利に働くよう、経歴を偽る文書を作成した罪でチョン氏を在宅起訴しているが、一連の疑惑の中心人物とみて、逮捕状の請求に踏み切った。

こうした中、２１日、韓国の世論調査会社が発表した文大統領の支持率は４５％と、下落傾向に歯止めがかかった。ただ、先週末に発表された別の世論調査では、初めて４０％を割り込んでいて、政権の求心力低下が進む可能性も指摘されている。