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パキスタン大統領 単独インタビュー

2019年10月21日 18:35

即位の礼に参列するため来日したパキスタンの大統領が、日本テレビの単独インタビューに応じ、AI(=人工知能)分野での日本との連携強化を訴えた。

アリフ・アルビ大統領は、父親が日本人留学生に奨学金を出していたこともあり、日本の文化や歴史について、かねて身近に感じてきたという。

パキスタン アリフ・アルビ大統領「日本に来る時や、パキスタンで日本人と会う時は、両国の絆や日本人の礼儀正しさを感じる。(22日の)即位の礼に参列できるのは、誇りであり、光栄。長年続いている伝統に触れるのが楽しみ」

また、パキスタンでは人口の半分以上が30歳以下の“若い国”という強みをいかし、AI(=人工知能)の専門家育成に力を入れていると述べ、日本企業などとの連携を訴えた。

パキスタン アリフ・アルビ大統領「私が立ち上げた『大統領人工知能(専門家)養成制度』などを通じて、1~2年で10万人のAI専門家を育てる目標がある。パキスタンにいながら、日本のソフトウエア開発や人工知能開発に携わることも可能だ。日本の投資先はパキスタンにいくらでもある。世界5位の人口を持つパキスタンは巨大市場だ」

一方、パキスタンとインドが領有権を争うカシミール問題については、対話によって解決しなければ核戦争に発展する可能性もあるとして、インドを強くけん制した。

パキスタン アリフ・アルビ大統領「インド社会で起きていることは住民の分断という危険な状況だ。(インドもパキスタンも核保有国なので)そうなったら核戦争が起きる可能性もある。しかし、パキスタンは決して、核戦争が起きて欲しくはない。パキスタンは平和と対話を望んでいる」

その上で、パキスタンともインドとも良好な関係の日本が、この問題に関心をもち、仲介者の役割を果たしたり、両国の対話に向けて国際社会に訴えることが重要だと強調した。