バグダディ容疑者の音声か 戦闘員に不満も
過激派組織「イスラム国」の前指導者、バグダディ容疑者のものとされる未公開の音声が見つかった。「『イスラム国』のメンバーに支持してもらえない」などと、不満を口にしている。
バグダディ容疑者とされる人物「イラク人戦闘員のようにみんなが戦ってくれればいいのだが」
周囲の人物「そうですね」
バグダディ容疑者とされる人物「『イスラム国』には、私を支持しない人もいた」
シリア人権監視団によると、音声は去年9月に録音されたもので、バグダディ容疑者とされる人物が周囲の男らと話をしている。
「イスラム国」と戦っていた民兵組織が、シリア東部の「イスラム国」の施設で見つけたものだとしている。
「イスラム国」は当時、シリアとイラクで支配地域を失い、事実上壊滅状態となっていたが、バグダディ容疑者とされる人物は戦闘員らに対する不満を口にしている。
バグダディ容疑者をめぐっては、アメリカが先月末、軍の特殊作戦の結果、自爆したと発表し、その後、「イスラム国」も死亡を認めている。