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スリランカ大統領選 中国再接近の可能性も

2019年11月16日 19:57

スリランカで16日、シリセナ大統領の任期満了にともなう大統領選挙が行われた。中国とインドが影響力を競い合う中、選挙結果によってはスリランカが再び中国に接近する可能性がある。

今回の大統領選挙には35人が出馬しているが、現職のシリセナ大統領は出馬を見送った。

主な争点は、250人以上が死亡した今年4月の連続爆破テロを受けた治安対策などで、親中派のゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官と、与党・統一国民党のサジット・プレマダサ副総裁の事実上の一騎打ちの構図。

ラジャパクサ氏は中国から多額の融資を受け、港湾整備などに取り組んだラジャパクサ前大統領の弟で、当選すれば中国との関係改善にかじを切るとみられている。

スリランカはインドと中国が影響力を競い合う海上交通の要衝で、インド洋での覇権争いにも影響を与えることになりそうだ。選挙結果は、早ければ17日に判明する見通し。