エクアドル大統領決選投票 “バナナ王”の長男が当選確実 麻薬密売組織が絡む事件相次ぐ…治安対策が急務
麻薬密売組織が絡む事件が相次ぎ、治安対策が急務となっている南米エクアドルで15日、大統領選挙の決選投票が行われ、35歳の資産家の長男が当選を確実としました。
エクアドルの選挙管理当局は、バナナ王として知られる資産家の長男で右派の元国会議員、ダニエル・ノボア氏(35)が、対立候補の左派の元国会議員、ルイサ・ゴンサレス氏(45)をおさえ、当選を確実にしたと発表しました。
大統領選を巡っては今年8月、汚職や組織犯罪を追及してきた候補者が武装グループに銃撃され死亡していて、両候補は投票にも防弾チョッキを着て臨みました。
ノボア氏は勝利宣言し、「暴力・汚職・憎悪によって深刻な打撃を受けたこの国を再建する。明日から希望が動き出す」などと述べました。
エクアドルは今年に入って、麻薬密売組織が絡むとみられる政治家や政府高官の殺害が相次ぐなどしていて、治安対策が急務となっています。