イスラエル・ネタニヤフ首相「怪物を根絶やしにする準備はできている」地上侵攻をあらためて示唆
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻にいつ踏み切るのか緊張が高まる中、ネタニヤフ首相は15日「怪物を根絶やしにする準備はできている」と地上侵攻をあらためて示唆しました。
イスラエルのネタニヤフ首相は15日、ハマスによる大規模攻撃を受けて発足した緊急政府による初めての閣僚会議で「血に飢えた怪物を根絶やしにする準備はできている」と述べ、ガザへの大規模な地上侵攻をあらためて示唆しました。
死者はこれまでに、イスラエルで1400人ガザで2670人と、双方あわせて4000人を超えています。
イスラエルによるガザの封鎖で、物資の不足など人道上の懸念が広がる中、エジプトでシシ大統領と会談したアメリカのブリンケン国務長官は、ガザとエジプトの間にあるラファ検問所が、再び開放されるとの見通しを明らかにしました。
アメリカNBCは、日本時間午後3時にラファ検問所が一部開放され、人道支援も開始されると伝えています。
ブリンケン長官は「民間人への危害を避けるために、あらゆる予防措置を講じる必要がある」とも述べ、イスラエル側に対しあらためてクギをさしています。16日に再びイスラエルに戻りネタニヤフ首相らと会談する予定です。
こうした中、アメリカの有力政治サイト「アクシオス」は15日、複数のイスラエル当局者の話として、アメリカとイスラエル両政府が、バイデン大統領が週内にイスラエルを訪問する可能性を探っていると報じました。
イスラエルのネタニヤフ首相が14日のバイデン大統領との電話会談で、訪問を打診したとしています。