イラク米軍基地攻撃 米の今後の対応は
アメリカ政府は、イラクにあるアメリカ軍が駐留する基地に10発以上の弾道ミサイルが撃ち込まれたと発表した。アメリカの反応について、ワシントン支局から伝える。
日本時間8日午前11時半現在、トランプ大統領はホワイトハウスの中にいる。ペンス副大統領以下、国防長官や国務長官ら政権幹部も勢ぞろいしていた。頻繁に更新するツイッターは沈黙を続けていて、次の対応を慎重に検討しているものとみられる。
アメリカの国防総省は声明で、イラク国内の少なくとも2か所の施設に、12発以上の弾道ミサイルが着弾したとしているが、「これらのミサイルがイランから発射されたのは明白だ」と、イランによる攻撃だと断定している。
一方で被害状況については、「確認に取り組んでいる」としていて、けが人がいるかなどについては言及していない。
トランプ大統領は7日、今回の攻撃前に、「我々は報復攻撃の完全な準備ができている」と話していたほか、先週末には、ツイッターに、「イランがアメリカ人やアメリカの施設を攻撃した場合、イラン関連の52か所を標的に定めている」「直ちに激しく攻撃する」と投稿していた。
今回、ボールはアメリカ側に投げられた形で、トランプ大統領の打ち出す次の一手が今度の方向性を決定づけることになる。
また、トランプ大統領は今年、大統領選挙を控えている。どう出るのが大統領再選に得策なのか、という観点からも慎重に判断するものとみられる。