原因不明の病気流行…数週間で50人以上死亡 コンゴ民主共和国
アフリカ中部のコンゴ民主共和国の2か所で原因不明の病気が流行し、数週間で50人以上が死亡しました。WHOが調査を進めています。
ロイター通信によりますと、WHO=世界保健機関は25日、コンゴ民主共和国の北西部で原因不明の病気が流行し、ここ数週間で50人以上が死亡したと発表しました。別々の村で2つの病気の流行が確認され、今月16日現在で431人が感染し、53人が死亡したということです。
WHO報道官は25日、「今回の流行は数日間で感染者が急増し、公衆衛生上の重大な脅威となっている。正確な原因は不明のままだ」とした上で、これらの村の詳しい状況は確認できておらず、医療インフラも乏しい状況だと指摘しています。
赤道州の村では発熱や痛み、嘔吐(おうと)、下痢などの症状が報告され、今月13日時点で419人が感染し、45人が死亡したということです。また死亡した人のうち、ほぼ半分が発症後48時間以内に死亡したということです。採取したサンプルを調べたところ、エボラ出血熱については「陰性」だったということで、WHOはマラリアや食中毒、腸チフスやウイルス性の出血熱などとの関連について調査中だとしています。
また先月には別の村でも12人が何らかの病気に感染し、8人が死亡していますが、感染後に死亡した子供は死んだコウモリを食べていたということです。
WHOは、2つの感染クラスターに関連性は確認されていないと述べています。
一方、去年12月に別の地域で報告された原因不明の病気流行については、最終的にマラリアだったと特定されたということです。