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伊学会「コロナ回復後も慢性疾患の可能性」

2020年5月29日 13:24

イタリアの呼吸器学会は、新型コロナウイルスで入院した患者の約3割は回復後も呼吸器に慢性的な疾患を抱える可能性があるとの見解を示しました。

地元メディアによりますと、これはイタリア呼吸器学会が新型コロナウイルスの患者と同じくコロナウイルスによる感染症であるSARS(=重症急性呼吸器症候群)の患者のデータを比較した分析結果によるものということです。

新型コロナウイルスで入院した患者の約3割は肺の組織が損傷し、酸素を取り込みにくくなるなど、慢性的な疾患を抱える可能性があるとしています。また、肺の機能が元に戻るとしても、少なくとも半年かかるということです。

呼吸器学会は、患者が退院した後も継続的に肺の状態をチェックする体制が必要だと強調しています。