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バイデン氏、米大統領選からの撤退決断は「家族会議」 “撤退圧力に耐えられず”か【中継】

2024年7月22日 12:36
バイデン氏、米大統領選からの撤退決断は「家族会議」 “撤退圧力に耐えられず”か【中継】

11月のアメリカ大統領選挙で再選を目指していたバイデン大統領が21日、選挙戦からの撤退を表明しました。バイデン氏はハリス副大統領を後継候補に指名し、ハリス氏も意欲を示しました。ワシントン支局の山崎大輔支局長に聞きます。

ーーバイデン大統領が決断した背景には何があったのでしょうか。

党内からの撤退圧力にさらされる中、最後は家族会議を開いて決断に至りました。

CNNによりますと、バイデン氏は20日の夜に家族会議を開き、撤退の発表に向けて準備を始め、21日に撤退を最終決定しました。ごく一部の側近にしか知らせず、ハリス副大統領でさえ伝えられたのは発表当日の21日でした。

CNNは「バイデン氏が撤退圧力に耐えられなかった」と指摘しています。ロイター通信は関係者の話として、バイデン氏がこの2日間、世論調査などを精査し、再選の見込みがないとの結論に至ったと伝えています。

ーーバイデン氏の後継候補はハリス副大統領になるのでしょうか。

いえ、まだ分かりません。

バイデン氏の後継指名を受けたハリス氏が有力候補ですが、すんなりまとまるかは不透明な状況です。

バイデン氏の後継指名後、クリントン元大統領夫妻がハリス氏の支持を表明する一方、党の幹部やオバマ元大統領らはハリス氏への支持を明言していません。党内にはハリス氏以外にも候補を擁立し、オープンな形で候補を選ぶ手続きを求める声もあります。

メディアの話題を集めることで、候補者の知名度を高める効果がある一方で、候補が乱立し、党の分裂を招くリスクもあります。大統領候補は通例では来月19日から開かれる党大会で正式に決定されます。時間がない中、党を結束させる形でどのように候補者を決定するのか、民主党は難しい対応を迫られています。