米、戦争犯罪捜査巡りICC制裁の大統領令
アメリカのトランプ大統領は11日、アフガニスタンでのアメリカ兵の戦争犯罪の捜査を認めたICC(=国際刑事裁判所)に対し、経済制裁を科すことを可能にする大統領令に署名しました。
ICCは今年3月、アフガニスタンでのアメリカ兵の戦争犯罪の捜査を正式に認める判断を下し、アメリカが強く反発しています。大統領令では、制裁指定されたICCの当局者は、アメリカ国内の資産の凍結や本人及び家族の入国も制限されることになります。
ホワイトハウスは声明で、「ICCは、アメリカや同盟国を標的にし脅迫する、責任を負わない非効率な国際官僚組織だ」と非難しています。
トランプ政権の閣僚らは並んで会見を開き、「いかさま裁判所」などと強く批判しました。
ポンペオ国務長官「アメリカは、いかさま裁判所によってアメリカ人が脅迫されている状況をそのまま見過ごすことはできない」
またバー司法長官は、「ロシアのような外国勢力がICCを操っている」とも指摘しています。