トランプ氏 香港めぐる大統領令などに署名
アメリカのトランプ大統領は14日、緊急会見を開き、香港への優遇措置を廃止する大統領令に署名したと発表しました。また会見では、中国批判を繰り返し、大統領選挙の対抗馬となるバイデン氏も激しく攻撃しました。
アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。大統領としては、自身への批判の矛先を中国とバイデン氏に向ける狙いもありそうです。
トランプ大統領「香港は中国本土と同様に扱われることになる。もう香港の特権はない」
トランプ大統領は、香港の自治を侵害した中国の当局者らに制裁を科す「香港自治法」と、香港への優遇措置を見直す大統領令の2つに署名したと発表しました。これは、中国による「香港国家安全維持法」への対抗措置で、米中の対立は一層鮮明になりました。
さらに大統領は、新型コロナウイルスをめぐっても、「隠蔽(いんぺい)と拡散の責任は完全に中国にある」として、繰り返し中国を非難しました。
そのうえで、大統領選の対抗馬となるバイデン前副大統領と中国を結びつけて、執拗に攻撃しました。
トランプ大統領「バイデンの過去の政策は、中国への贈り物だ」
トランプ大統領は、バイデン氏は「中国寄り」で弱腰だと訴えて、「トランプ政権ほど、中国に強硬な政権はない」と強調しました。大統領選で劣勢とされるトランプ大統領の焦りが際立つ会見となりました。