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バイデン氏“トランプ氏が問題加速”と批判

2020年6月3日 7:07

黒人差別に対する抗議デモが全米に広がる中、秋のアメリカ大統領選挙で野党・民主党の候補になる予定のバイデン前副大統領は2日、トランプ大統領が、「問題を加速させている」などと厳しく批判しました。

バイデン前副大統領「トランプ大統領が問題の一部であり加速させている。彼は自尊心の塊で何百万人ものアメリカ人が傷つこうとも気にしない」

トランプ大統領は事態の鎮圧に軍の投入も辞さない構えですが、バイデン氏は、「過剰な暴力は容認できない」と述べ、反対する姿勢を強調しました。

また、黒人への暴力がたびたび問題視される警察を改革する必要性を訴えたほか、自身が大統領になれば、人種による分断を解消するために取り組むと表明しました。

抗議デモへの対応をめぐっては、バイデン氏が地元の教会で黒人指導者との対話を行った一方で、トランプ大統領は平和的なデモ参加者を強制的に排除した上で、放火の被害にあった教会に歩いて行くと、聖書を手に写真撮影を実施。

大統領は教会に入ることなくホワイトハウスに帰っていて、地元メディアが「単なるパフォーマンスだ」と批判しているほか、政権内からも「これ以上の恥はない。吐き気がする」との声が出ているということです。